腰痛対策としてもおしゃれなインテリアとしても大活躍な座椅子。座椅子はおしゃれなものから腰痛対策機能付き座椅子、ポケットコイル座椅子などの実用派まであり、どれが良いか迷ってしまいますよね。ここでは座椅子の選び方やおすすめの座椅子、座椅子の手入れ方法を解説します。
座椅子の魅力とは?
日本では馴染み深い座椅子。和室がある家庭では、座椅子があるという人もいるでしょう。そんな座椅子にはどのような魅力があるのでしょう。まずは座椅子の魅力を、歴史と共に紐解いていきます。
座椅子は日本文化が生んだオリジナルの家具
日本では畳の文化が根付いています。畳と言えば座布団を敷いて座ったり、寝転んだりするのが主流です。ただ、もっと畳の上でリラックスしたいと考えるようになりました。
そこで生まれたのが座椅子です。座布団とは違った背もたれのある座椅子は、畳の上でよりリラックスできると大人気になりました。
どこの床にも敷けて機能性に優れたもの
座椅子は当初、畳の上に置くために作られました。畳の上に座布団を敷いただけではリラックスできない、というニーズに合わせて作成されたものだからです。
しかし、最近は床置き出来る座椅子も多く出回っています。自宅でくつろぐ空間が畳ではなく、床であることも増えてきたからです。
椅子のような背もたれがあり、クッション性も高い座椅子は数多くあります。腰や背中への負担を軽減させるタイプのものもあり、座椅子の人気は年々高まってきています。
座椅子は部屋の広さ関係なく楽しめる
座椅子は大変コンパクトです。必要な時には広げて座ることができますし、不要な時は折りたたんで狭い空間に片づけておくことが可能です。
ソファを購入する場合、部屋の大きさや他の家具とのバランスを考えることが多いでしょう。ソファだけが大きかったり、派手ながらだったりすると、インテリアとしての見た目も悪くなります。
しかし、座椅子は部屋の大きさもインテリアとしてのバランスも考える必要はありません。好きなデザインの座椅子を、どんなお部屋でも楽しめることができます。
失敗しない座椅子の選び方とは?
一口に「座椅子」と言っても、さまざまな機能やデザインが出ています。購入したけれど、自分には合わなかった、ということも起こりかねません。
そこで、失敗しない座椅子の選び方を紹介します。
中材のクッション性は自分に合っているか
現在売られている座椅子の多くは、使用されている中材によってクッション性などの特徴が異なります。そのため、自分の用途に合わせたものを選ぶ必要があります。
例えば、低反発の中材は身体にフィットし、腰痛などの防止効果が期待できます。反対に高反発の中材が使用されている座椅子は、座った時に身体が沈み込み過ぎないというメリットがあります。
このように、中材によってその特徴や座り心地はさまざまです。自身の身体の特徴などに合わせて、中材を選ぶと良いでしょう。
サイズは体に合っているか
座椅子と言っても、そのサイズはさまざまです。小さいサイズの座椅子もあれば、大きめサイズの座椅子も売られています。
サイズの中でも特に注目すべきポイントは、座椅子の厚さです。薄すぎると足や腰などに負担をかけてしまいます。反対に暑すぎると、テーブルに当たるというデメリットが生じます。
座椅子を選ぶ上での暑さのポイントは、自分の足の太さに20センチプラスしてください。その上で、テーブルに当たらないものを選びましょう。
お部屋に合うデザインやカラーか
最近の座椅子はデザイン性も富んでいます。和室に合うようなデザインもあれば、キャラクターなどのかわいい座椅子も売られています。また、洋室にマッチしたおしゃれなデザインもあります。
お部屋のインテリアが洋風なのに、和風デザインの座椅子を選んでしまったら、見た目のバランスが悪くなります。自分のインテリアやお部屋のタイプにマッチしたデザインやカラーを選びましょう。
カバー付きかどうか
座椅子の値段は、安いものから高いものまでかなり幅があります。耐久性で見た場合、安い座椅子よりも高い座椅子の方が高めです。しかし、座椅子は日用品でもあり、ある程度使えば当然痛んできます。
そこでおすすめなのが、カバー付きかどうかという点です。カバー付きなら、カバーだけ取り外して洗濯が可能です。また、カバーだけ買い替えることで、費用を安く抑えることができます。
座椅子を購入する際は使用期間をある程度絞って予算を立てましょう。その上で、カバー付きかどうかもチェックすると、長く使うことができるでしょう。
タイプ別おすすめの座椅子とは?
座椅子にはさまざまなタイプがあります。どのようなタイプの座椅子があるのか知っておくと、自分にぴったりの座椅子が選びやすくなります。
タイプ別でおすすめの座椅子を紹介します。ご自身の用途に合わせて購入するなどの場合の参考にしてください。
移動させて使うならコンパクトな座椅子
座椅子を使用する人の多くは、広いお部屋とは限りません。限られたスペースで座椅子を使用することもあるでしょう。
コンパクトに折りたためる座椅子なら、不要時にはクローゼットや部屋の片隅に片づけておくことが可能です。部屋も広々使うことができます。
また、コンパクトな座椅子は持ち運びも簡単です。さまざまなお部屋で座椅子を使用したい時にも便利ですので、大変おすすめです。
姿勢が気になるなら腰痛対策や骨盤矯正機能付き座椅子
座椅子を使用すると、つい姿勢が悪くなってしまうということがあります。姿勢の悪さは腰痛の原因にもなりますから、注意が必要です。
自分の姿勢が気になる場合は、腰痛対策や骨盤矯正ができる座椅子がおすすめです。Amazonなどでは、骨盤矯正ができる座椅子も売られています。
座っているだけで骨盤矯正ができるので、自然と姿勢が良くなります。腰痛対策にもなるので、気になる方はチェックしてみてください。
パソコン作業や読書をするなら肘置き付き座椅子
パソコン作業や読書を畳の上などでする場合には、肘置き付き座椅子がおすすめです。ニトリでは、低反発クッションの肘置き付き座椅子が出ています。
長時間のパソコン作業や読書は、腕や肩の筋肉にかなり負担をかけてしまいます。座椅子に肘置きがついていれば、腕や肩にかかる負担が軽減されます。
様々な場面で使用したいならリクライニング機能ついた座椅子
あらゆる場面で座椅子を使用したい場合は、リクライニング機能がついた座椅子が良いでしょう。リクライニング機能付きの座椅子は、楽天などでランキングで上位に位置しています。
高性能のリクライニング付き座椅子では、10段階以上の角度調整が可能です。単に座るだけではなく、座椅子の上で寝転ぶなどの使い方もしたい人にはおすすめです。
座り心地にこだわるならポケットコイル座椅子
ポケットコイルとは、独立した袋の中に納められたスプリングのことです。ベッドのマットレスに使用されることが多く、身体を点で支えてくれます。
ポケットコイル座椅子は、ウレタン座椅子に比べてフィット感が高いという特徴があります。座り心地にこだわるのなら、ポケットコイル座椅子がおすすめです。
また、ポケットコイル座椅子は耐久性にも優れています。ウレタン座椅子と比べてへたりにくいため、長期間の使用が可能です。
腰痛対策になる正しい座椅子の座り方とは?
座椅子の中には、腰痛対策になるものも多く出ています。しかし、腰痛対策になる正しい座り方をすれば、その効果はさらに発揮されます。
腰痛の防止や対策をするためには、どのような座り方が良いのでしょう。正しい座り方を紹介します。
腰を高い位置で保つ
「腰を高い位置で保つ」と言われても、ピンとこない人もいるかもしれません。座った時の姿勢を想像してみると良いでしょう。
具体的には、足より高い位置に腰を保つ座り方が腰痛対策になります。座布団の上に座った時、多くは足と腰の位置がほぼ同じくらいの高さになります。これは、腰痛の原因となります。
座椅子の場合には、座った時に足よりも高い位置に腰がくるような厚みのあるものが良いということです。
背もたれを使い前かがみにならないようにする
座椅子を使ってテレビを見たり、読書をしたりしていると、知らない間に前かがみになっていることがあるかもしれません。これは腰や背中に大きな負担をかけるため、避けるべき姿勢とされています。
座椅子には背もたれがついています。背もたれに背中を預けて、前かがみにならないようにしましょう。
また、座椅子に深く腰を掛けることも重要です。背筋がまっすぐになることを意識して座ると腰痛対策になります。
一番してはいけない座り方はあぐら
座布団の上などでついやってしまいがちなのが、あぐらです。最近は男性だけではなく、女性でもあぐらをかいて座る人がいます。しかし、あぐらは腰に大きな負担をかける原因です。
あぐらは姿勢が前かがみになります。背骨や腰が曲がる体勢になるので、腰痛の原因になるのです。座椅子に限らず、あぐらは意識してやめましょう。
座椅子のお手入れ方法は?
座椅子は安いものから高いものまであります。しかし、仮に安い座椅子であっても、出来るだけ長く使用したいものです。
そこで、座椅子のお手入れ方法を紹介します。正しいお手入れは、座椅子を長持ちさせる要因にもなります。参考にしてください。
真夏には座椅子を丸洗い
真夏は日差しが強いため、座椅子を丸洗いしてもすぐに乾くというメリットがあります。そのため、強い殺菌効果も期待できるのでおすすめです。
まず30~40度程度のお湯を用意し、中性洗剤を入れます。濃度にすると3~5%程度が良いでしょう。この液体を座椅子にかけてこすり洗いをします。また、もみ洗いで座椅子の中も洗いましょう。
その後、数回ぬるま湯ですすぎます。バスタオルなどでしっかり水分を取った後、炎天下で丸一日干しましょう。強い日差しが座椅子の中の水分も蒸発してくれます。
普段のお手入れは表面を叩くように行う
普段の座椅子のお手入れは、中性洗剤で表面を叩くようにしてお手入れをすると良いでしょう。汚れを浮き上がらせて取り除くお手入れ方法です。
30~40度程度のぬるま湯に中性洗剤を入れます。3~5%の濃度になるようにしましょう。この液体に乾いたタオルなどを浸け、しっかり絞ります。
後は、座椅子の表面を叩くようにして汚れを落とします。しっかり絞ったタオルでも、座椅子の表面には濡れた後ができます。その場合は、日の当たる場所に座椅子を置いて乾かすと良いでしょう。
ニオイが気になる場合は重曹で行う
長期間座椅子を使用していると、ニオイが気になってくることがあります。ニオイを取り除くには、重曹を使用したお手入れがおすすめです。
重曹には、皮脂を吸収して脱臭する効果があります。座椅子のニオイの原因は、皮脂であることがほとんどですから、大変有効です。
重曹を座椅子全体に振りかけ、一晩放置します。そして翌日、重曹を取り除くとニオイが軽減されています。重曹を取り除くには、掃除機を使用すると良いでしょう。一緒にニオイやホコリも吸い込むことができて一石二鳥です。
自分に合った座椅子で快適に過ごそう!
お店やインターネットで座椅子と検索すると、さまざまなタイプの座椅子が出ています。大切なのは、自分に合った座椅子を選ぶことです。どのようなタイプの座椅子が自分に合っているのかを知り、快適な座椅子生活を過ごしてください。